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院長のひとり言

片方で咬んではいけないの?
テレビ雑誌等で、”片側で物を咬んでいてはいけ
ない、左右両方を使って咬むようにしましょう”
という事を耳にしますが、本当でしょうか?
答えはNoです。




そもそも咀しゃく(奥歯ですりつぶすこと)は
普通無意識下で行われるもので、右で5回咬んで
次は左で5回という風に意識をして食事をして
いる人はいないでしょう。咀しゃく自体、その人の体、骨格、食べる時の姿勢などの様々な要因の影響を受けて決まってくるものです。体が左右対称の人がいますか?歯並びが対称の人もいますか?咬み合わせが左右対称の人もいませんよね。その人の個性にあったかたちでの自然な咀しゃくが大事で、歯、歯間、あごの骨の組織をこわさないという事です。
なのでほとんどの人が習慣性主咀しゃく側という“ききあご”があるのです。痛い歯がある、抜いたままの歯がある、物がはさまる、治療途中の歯がある…etcなどの不都合があって、そこをさけて反対側で咬む。この片咬みは当然ダメです。でも何の不自由もないけど気がつくといつも左で咬んでるなぁーとか無意識に右で咬んいることが多いなぁーというのはOKなのです。変えてはいけないのです。少なくとも意識をして両咬みにする必要はないのです。


一度治した歯が何故またこわれるの?
一概には言えませんが本質的な事を言うと原因をとってないからです。通常、歯に穴があいた虫歯、歯が抜けてしまった歯周病。虫歯につめものかぶせものをして治った、抜けたところに入れ歯が入ってなおったと思うかもしれませんが、穴が埋まったにすぎないのです。何故、そこの歯が虫歯になってしまったのか、何故、そこの歯が抜けてしまったのか、その【原因】は全くとってないですよね。



結果、出来てしまった穴、欠損を埋めたにすぎないから再発する可能性は十分にあるわけです。
(まぁ、その穴の埋め方、欠損の埋め方も本当はとてもむずかしいのですが)
ただ原因をとるといっても簡単なことではありません。多くの場合、原因がひとつではないからです。ひとつ言える事は本当の意味で体が健康な人
(健康診断、人間ドッグ等で異常値がない人ではありません)は口の中もこわれてこないという事です。予防を含めて一度治療した歯がこわれないように再発防止を考えると口の中へのアプローチ(歯ブラシ、歯磨き粉、糸ようじ、歯間ブラシ等)いわゆるお手入れだけでは、全くたちうち出来ないでしょう。
私たちはブラッシング以外の虫歯、歯周病予防を考え、患者さんとともに、再発防止にとり組んでいきたいと思います。



歯磨きで虫歯、歯周病は予防出来るの?
毎日、多くのTVコマーシャルで流れる歯磨粉やハブラシ、電動ハブラシの類の宣伝を見ていると、その製品を使うとあたかも予防出来るような錯覚をしてしまいますが、本当にそうなの?
基本的に磨き残しなく、きれいにする事が一番のように聞こえますが、仮に完璧にブラッシングが出来ていたら虫歯や歯周病にならないでしょうか?
残念ながら答えはNoです。



毎日、臨床の場で患者さんの虫歯、歯周病になってしまった歯を見ていると疑問が生じます。
もし、歯垢(プラーク)が一番の原因でこわれるなら、他の虫歯になってない歯よりも汚れているはず。
虫歯になってしまった1本の歯が他の27本の歯よりも最も汚れているのか?
そんな事はありません。

虫歯、歯周病になってしまった歯よりも確実にたくさんの歯垢(プラーク)がついている歯が
他にあるのに、その歯は虫歯、歯周病になってなかったりします。
歯垢(プラーク)の量と虫歯になってくる歯は比例しないのです。                       
歯垢がたくさんついている歯と虫歯になる歯は一致しているのです。
皆さんは歯垢=虫歯と思うでしょうが人の口の中において歯垢の存在だけでは
虫歯にならないのです。
また、歯石の存在だけでは、歯周病にならないのです。

他にも歯垢(プラーク)が直接の原因でないと思われる虫歯、歯周病はたくさんあります。
あなたのまわりにもそんなに歯を磨いていないのに虫歯になっていない人いませんか?
ただ、ブラッシングをしなくてよいと言っているのではありませんよ(笑)


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